遺体搬送は、力仕事。そう言われることの多い仕事です。そのため、搬送の担当が、男性やベテランに偏りがちになります。
ここでは、搬送の実際の動作を整理して、「2人目のスタッフ」として、女性や新人が活躍できる準備をまとめました。
搬送は、2人で行う動作が多い
現場の実際は、次のような動作を、2人で行っています。
- ストレッチャーを立てる:通常の男性なら一人でもできますが、重さのある動作のため、2人で行うのが基本です。
- 階段の昇り降り:階段昇降タンカPROでも、一人での昇り降りは難しいことが多く、上側・下側の2人体制が基本です。
- 担架をストレッチャーに載せる:2人でないと、できないのが現実です。
つまり、搬送には、必ず「2人目」が必要です。この2人目に、女性や新人のスタッフが入れれば、男性やベテランだけに頼る状態を避けられます。

搬送は、2人で行う。2人目は、女性や新人のスタッフでも担当できる
2人目の役割
2人目は、ただ手を貸すだけの人ではありません。たとえば、階段搬送では、次の役割を担います。
- 昇るときは、昇る動作の補助。降りるときは、降りる動作のサポート
- 踊り場などでは、3連ホイールを操作して、向きを変える
- 声をかけながら、1人目の動きに合わせる
2人目は、1人目の動きに合わせて、補助する役割です。この役割は、新人や女性のスタッフでも、担当できます。
担当しやすくするための、準備
器材の準備
- 高さ合わせのレバーが、1段ごとにしっかり噛み合う:ベッドの高さに合わせるとき、不意に下がる事故を防ぎます。
- MDホイール(全方位稼働ホイール)を装着したモデルは、ストレッチャーを真横にスライドできる:狭い病室やベッド横付けで、取り回しがしやすくなります。
- エアリースライド(INPEACE):ベッドからストレッチャーへの移乗で、ご遺体を持ち上げずに移せます。
動作の準備
- 事前に、手順と役割(誰が、どちら側で、何をするか)を、共有しておく
- 動作の合図となる、声かけを決めておく
- 導入前に、1週間のサンプル貸出で、実機を使って、全員で練習しておく
研修で、最初に伝えること
機器の操作を覚えることは、もちろん大切です。ただ、それ以上に、最初に伝えたいことがあります。
搬送の現場では、ご家族が見守る中で作業をすることが、多くあります。
ご遺体への尊厳を忘れず、ていねいに作業すること。これが、新人や女性のスタッフにも、男性やベテランにも、共通して最初に伝えることです。
操作の手順は、練習で身につきます。ご家族の前での振る舞いは、この心がまえが土台になります。
経営者・責任者の方へ
搬送の担当が偏ると、特定の人に負担が集まり、人が続かなくなります。「2人目」を戦力にできれば、人材の幅が広がります。
器材の選び方は、経営者の方へのページでご紹介しています。
下取り(稼働品のファーノ製は最大10万円)や、補助金・リース(補助率が最大1/2の補助金あり。リースは月々1.3万円前後から。目安・審査あり)のご相談も、お受けしています。
よくあるご質問
Q. 女性が一人で、ストレッチャーを扱えますか。
A. 立てる動作や、階段の昇り降り、担架を載せる作業は、2人で行うのが基本です。2人目のスタッフとして、女性や新人の方でも、担当できます。
Q. 2人で行うときの、注意点はありますか。
A. 2人目は、1人目の動きに合わせて、補助する役割です。事前に、手順と役割を共有しておくと、スムーズです。
Q. 新人の研修では、何を最初に伝えるべきですか。
A. ご遺体への尊厳を忘れず、ていねいに作業することです。搬送は、ご家族が見守る中で行うことが多いため、機器の操作だけでなく、この心がまえを最初に伝えます。
Q. 導入前に、練習できますか。
A. 10,000円(税抜)で、実機の1週間サンプル貸出を行っています。ご購入の場合は、サンプル貸出費用が実質無料です。



